7月関東支部試走会inエコパ:2日目レポート その2

7月関東支部試走会inエコパ:2日目レポート その2

日本大会まであと1ヶ月半ほど、新型コロナウイルスがさらなる流行の兆しを見せる中、学生フォーミュラ関東支部主催の試走会が本番と同じエコパ(小笠山総合運動場)で開催されました。

その2では早稲田大学、東京大学、トヨタ東京自動車大学校、愛知工業大学の様子をレポートします。

早稲田大学

走行は重ねられたものの、問題の数では早稲田大学が一番だったでしょう。

名前にも、マシンにも迫力がある早稲田大学

朝のエンジン始動チェックは問題なくクリアしますが、エンジンが掛かりにくいことが明らかに。ドライバーがアクセルを踏むコツを覚えますが、最後まで始動時には時間がかかる状況が続きました。

制動テストは2度挑戦しますが、2回ともリアがロックせずでした。

するとここで、右リアタイヤのトーが大きくずれていることが判明します。話を聞くと、ドライブシャフトを昨年から流用していることに原因があるとのこと。これも最後までズレたままで、走りにくそうでした。

右リアのトーがずれている

午前中の動的、思うように走れていませんでした。制動テスト直後にスキッドパッドへ向かいますが、2本目を始めようとしたところでエンジンが掛からず。次に出走したときも、同じく2回目でエンジンの始動ができずでした。

この後、バッテリーを充電(もしくは交換)し、何とか改善を試み、午前中が終わります。

午後はのエンデュランス。習熟の1周から始めますが、いきなり飛ばしている印象でした。リアのトーがずれているため、苦しんでいたからそう見えたのかもしれません。

そして次の1本。ここでまさかのリアウィングが脱落します。FRP製のそれは午前中から不安があり、メンバーも「よくここまでもった」と言っていたほど、いつ壊れてもおかしくない状態だったようです。

スラローム通過時、悲痛にもリアウィングが折れてしまう

チームは走行距離を稼ぐため、リアウィングがないまま走行を続けることを決めます。残り1時間余りになり、再びコースインします。複数トラブルの影響か、2度のスピンを喫していました

ところがここでとどめのトラブル、左リアのサスアームが折れてしまいました。

マシンはボロボロだが、トラブル出しという観点では完璧か

これにより早稲田大学の走行は終了。スキッドパッド2本、エンデュランスコースは10周もできずに終わってしまいました。

東京大学

唯一のパッケージで知られる東京大学は、オイル漏れに苦戦していました。

サイドエンジン×ターボ×CVTというパッケージの東京大学
エンジンはドライバーの横にある

朝、エンジン始動チェックの時点で、オイル漏れと水漏れが発覚。水は締め直しで対処されましたが、オイル漏れは前から抱えていた問題で、深刻でした。タービンにオイルが溜まりやすく、油圧が容易に上がってしまうためだということです。

何とかオイルシステムを調整し、エンジンチェックは通過します。制動テスト時も白煙が目立ちました。

午前中の動的はスキッドパッドを1本行い、アクセラレーションをしたところでストップしてしまいます。

終始白煙が出ていた

午後もオイル漏れの対処に追われます。よりひどくなってしまったようで、一度暖気エリアに姿を現しますが、再度ピットまで戻ってしまいます。

次に現れたのは、残り時間15分を切ってからでした。オイル漏れは治まりませんでしたが、特別に許可が出てエンデュランスコースの最後尾に並び、この日の最終走行車両となりました。

16時15分、ついに動的エリアへ姿を現す

ここまで1周も走っていなかったことから、1周のみの走行でした。コーンを3個ヒットし、白煙を出しながらの走行でしたが、貴重なエコパでの経験値を得られていました。

 

トヨタ東京自動車大学校

この日唯一のでEVクラスとなったトヨタ東京自動車大学校。目立つカラーリングのカウルをまとっています。

存在感を放つトヨタ東京自動車大学校
カウルの柄は奇抜で、絵になる
走行音は極めて静か。気づけばスタートしている

午前中は整備に費やすと、午後一番に暖気エリアにて始動チェックを受けます。が、アクセルが反応しないトラブルが発生、一度ピットへ戻りになります。

その後、始動チェックをクリアすると、制動チェックは右前のみロックせず。高電圧ランプもつかない状態ですが、この日の走行は許可されました。

試走会でEVが走行するのは(今年?)初めてなんだとか。習熟走行で1周を終えます。しかし、ここで何かの漏れが見つかりピットへ。デフオイルが漏れていたそうです。

デフオイル漏れを対処していると、時は最終走行の時間に。5周走行し、この日は終了しました。オイル問題も、完全には直りませんでした。

愛知工業大学

最後に、マシンが間に合わず見学のみとなった愛知工業大学の方からお話を聴きました。

今年からEVへと転向したそうです。製作も遅れているのですが、部品の到着も遅れており、それで今回は間に合わなかったとのことです。

EVへの移行は苦労が多そうです。次回の試走会には間に合うかと聞くと、渋い顔をされていました。

 

最後は全員でコースの片づけをし、閉会式を行い、2日間の日程が終了しました。

この試走会の来れたチームは、必ず得るものがあったと思います。

技術的には、検査員の方々から多くの指摘をいただいたでしょうし、マシンの補強すべき箇所も明らかになりました。ドライバーも、スキッドパッドやエンデュランスコースの走行はここでしかできないし、路面の感触、景色を知れたのは、ひとつ安心につながると思います。

次回の試走会では、全チームが集まることを祈り、楽しみに待っています。

 

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