2022年の学生フォーミュラ日本大会に参加するチームにインタビューをしていくこの企画!

第2弾は九州工業大学「KIT-Formula」さんにインタビューを実施しました。

本州から離れているという立地上の不利がある中で、九州の上位校であるこのチームの様子はどうなのか、インタビューをしてきました。フレーム・シート担当の七浦さんと、サスペンション担当の遠藤さんが答えてくれました。

チームの人数、構成

チームの人数は合計35人だそう。2年生が11人と多いのが意外でした。理由を聞いてみると…

七浦「謎です(笑)。たまたま興味を持ってくれた人が多かったんだと思います」

チームの構成はチームリーダーがいて、その下にマネジメント班、さらにその下にパワトレボディ・エアロサスペンションエルゴノミクスドライバーコストプレゼンの各班がある構成でした。

製作の進捗

――現在の進捗状況は?

七浦「4月にシェイクダウン予定でしたが7月になってしまうなど、予定はズレています

遠藤「製作は遅れていますが、静的資料は例年とは違い余裕をもって提出できました。なので静的競技での点数は確保できると思います」

ただ、大きなマシントラブルは起きていないよう。

七浦「今は学内走行をし、設計の誤差やガタつきなどを見つけ出しているところです。致命的な欠陥は起きていません

ただ九州ならではの問題があり、学外の広い場所での走行はできていないよう。

七浦「企業や公共の場所など、大きな土地をもっているところにとにかく電話をかけていますが、ぜんぶ断られました

――現在のマシン完成度は?

遠藤6~70%ですかね」

七浦「まだ部品を変える箇所があります。接地はしましたがしっかり走れていないので、燃調などがまだ決まっていません。エアロの確認もしたいです」

コロナ禍の影響

――コロナ禍の影響は?

七浦「3月の半ばまでサークル等の活動が全面禁止で、鋼材の搬入や製作ができませんでした。その分コスト資料は早めに完成しました

製作が始められたのは3月中からでした。4月からも授業や研究室の合間を縫って製作をしていました。

あと痛かったのは、半月ほどCADのライセンスが切れてしまい、それで製作が押したこともありました」

――引継ぎの面でも苦労した?

七浦「いまだにOBの方に連絡することがあります。仕事が忙しい中で回答していただいています。

チームの慣習として、資料として残さず口で伝えることがあり、マズいねという話になっています」

2022年大会への抱負

――意気込みは

七浦シングルナンバー獲得(総合順位一桁)を目指し、チーム一同邁進します」

 

昨年は18位という成績を残したKIT-Formula。コロナ禍や地理的不利という逆境に立ち向かい、さらなる順位向上を目指しています。

このあと、KIT-Formulaのマシン「KS-18」の詳細に迫ります。

P.S. 九州の企業さん、駐車場などマシンのテスト走行が少しでも可能な場所を提供してあげると助けになるかとと思います。