早くもEV移行の壁に直面するNATS – 東京オートサロン

早くもEV移行の壁に直面するNATS – 東京オートサロン

東京オートサロン2023では、学生フォーミュラのマシンが2台展示されていた。日本自動車大学校Formula Factory NATS「FFN-11」と、トヨタ東京自動車大学校TTCT SFC 2022「TSF22E」だ。

ここでは、今年からEVコンバートをするFormula Factory NATSに対して、EVコンバートの現状を聞いた。

2023年、エアロレスの雄はEVへ

Formula Factory NATSは2022年、総合3位と過去最高成績を獲得した。カッコ最軽量だというマシンは、アクセラレーション3位、オートクロス5位そしてファイナル6入りを果たし、総合で表彰台位置につけた。

そしてチームは、以前より決めていたEVクラス参戦に移行する。

12月のEV試走会には、さっそく見学に訪れていた。その際は苦慮している様子を話していたが、日産の手厚いサポートがあるリーフのモーターユニットを過去マシンのフレームに搭載する形で、まず初年度完走を目指す、といった堅実な計画で進んでいるとも明かした。

12月EV試走会の様子はコチラ

その進捗について、東京オートサロンにて聞いてみた。

展示されていたFFN-11はピカピカ。直前1週間で磨き上げ、博物館の展示物かのごとく美しい状態だった

移行に暗雲か?

そもそもEV移行は、電動化が進む時代で、学生フォーミュラにEVクラスがあるのになぜそちらではないのか、という疑問が生まれたことから決まったという。

有力チームゆえ着実に進んでいると考えていたが、取材直前に「かなり苦慮している」との話が聞こえてきた。

実際にブースで聞くと、「エントリーまでに最終決定する」とのこと。つまり、ICVでの参戦可能性も上がってきているようだ。

 

現在、現4年生から3年生へと引き継ぐ期間にあるそう。新たな時代をどう迎えるのか、自動車大学校トップを走るチームの動向には注目だ。

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