10月28日、モビリティリゾートもてぎの南コースにて試走会が行われた。
午前は雷雨で丸々走行できなかったが、午後になると晴れて最終的にはドライタイヤでも走行ができた。
大会を終え、カースワップもひと段落した緊張感のほぐれた試走会。来季を見据えたテストが行われ、非常に興味深い1日だった。
各車テスト状況
- 千葉大学
千葉大は、今大会での使用を狙っていたエアシフターを主にテスト。ギアの入りが悪い点、そしてボタン式だったのをパドルスイッチ式にして操作性の感触も確かめていた。
最初はギアの入りに苦戦している様子だったが、最後には順調な走行を重ねていた。
- 茨城大学
茨城大はエアロテスト。19年まではフルエアロだったが、コロナ禍でノウハウが失われた。その後、サイドウィングから進めるなどゆっくりと再生を図っていた。
この日は19年などに使用されていた前後ウィングを装着しての走行。外から見るに、元々安定性には評価がある車両だが、それがさらに向上している様子だった。チームとしても予想以上の結果を得られたようで、来年の装着に向けて加速していきそうだ。
- 東京大学
東京大は、伝達系を新しくしての走行だそう。これまでは強度の問題から最大パワーを出せていなかったが、この日は試したいと話していた。
ただ、トラブルが多かった様子。走りだせないこともあり、満足にテストしきれなかったようだ。
- 日本大学生産工学部
今季に新品の燃料ポンプに変更したが、それの扱いに苦しみ、テストランからエンデュランス未完走まで様々影響を及ぼしていた。この日は昨年のバイク純正品を燃料タンクから作り直し搭載して走行をした。
実績あるポンプだけあって順調に走行。たびたびの再始動にも耐えてテストを重ねていた。
- 東北大学
この日は多くからはるばるの参加。トルクベクタリングシステムを使っての走行テストをしていた。
試験段階でピーキーな動きを見せていたものの、まずまずの距離を走りこんでいた。来大会でのホンダモーターの完走の可能性を十分に見せつけた。
東京電機大学も参加
この日は、オーストラリア大会に参加している東京電機大学も一緒にテストを行った。
車重150kg台、海外マシンの特色を汲んだマシンはとても興味深かった。
走行はあまりできていなかったが、軽量さが垣間見える挙動をしていた。燃調もまだこれからの様子だった。
オーストラリア大会はこのあと12月14~17日。もう2週間ほどで積み込みを控えているとのことで、急ピッチでの仕上げ作業に追われているようだ。