2024大会

24年大会の会場・ASEはどうなっているのか? – 学生フォーミュラ

「学生フォーミュラ日本大会は、来年から戦いの場をセントレアに移ります」エンデュランス終了後に述べたように、17年続いたエコパ開催は区切りとなった。先日、参加チームに対して会場下見があったそうなので、それをもとに来大会の会場の様子を見ていこうと思う。

会場は愛知国際展示場「Aichi Sky Expo」へ

2024年の学生フォーミュラ日本大会の開催は「Aichi Sky Expo」となることはすでに発表されている。

「セントレア」「ASE」などの呼称で呼ばれているのがそれだ。

https://www.jsae.or.jp/files_publish/page/521/2023_FSAEJ_Officia_Announcement_No.7.pdf

話を聞くに、ピットエリアはホールF、走行競技は多目的利用地で行われるようだ。どちらも中部国際空港島の東南角にある。

ちなみに、以前開催されていたD1グランプリ セントレアの場所とは別のよう。

現状、調査から想定される各種配置を図で説明すると、このような感じ。

観戦、どうなる?

  • 走行外のコンテンツは室内に?

Aichi Sky Expoは、2019年に完成した国際展示場。「室内はすごくきれい」という感想が多く挙がっている。

ピットエリアは室内の展示ホールF。空調設備の効いた、綺麗な中でマシンを見学することができる。また、トイレも室内の快適なものになる可能性が高い。

売店、スポンサーエリアはどこになるかわからない。ホール通路か、もしくは別ホールになるのではないかと予想している。

  • コース観戦は手軽に?

競技場所(多目的利用地)は、エコパより規模が小さい。そのため、周囲をぐるっと回るのはより手軽になって、さまざまな画角、コーナーを楽しむことができるようになりそうだ。

ただし、コース脇すぐに道路があったり、斜面になっている場所も多いようで、観戦エリアが小さくなる可能性もある。

  • 電車・飛行機は手軽に。車は注意が必要

アクセスはかなり良くなる。空港はもちろん、電車駅から徒歩で来場することができそうだ。

電車では、名鉄常滑線を使えば、名鉄名古屋駅から中部国際空港駅まで30~40分、そこから15分歩けば到着だ。エコパよりは格段に来場しやすくなる。

車の場合は注意が必要。中部国際空港島に来るには、必ず有料の空港連絡通路を通る必要がある。片道180円かかる。駐車場の場所も会場から近くにはあるが、そこは関係者専用になるともみられている。

チームにとってはどうなる?

  • コース路面は長短両方

チームにとっては、速く走る上で路面状況の変化が気になるところ。これは良くなる面と悪くなる面がありそうだ。

良くなるのは「路面表面」。エコパに比べて、アスファルトの粒のキメが細かくて綺麗だそう。また、砂利もほとんどなく、初めから走りやすい路面になっていそうだ。

ただし問題は「うねり」。航空写真でも確認できるように、アスファルトには排水用の側溝が並んでおり、それに合わせて山なりが縦に存在するようだ。また、側溝の端にはグレーチングもある。平坦ではない場所での走行となり、エアロの路面接触やグリップ抜けに注意が必要そうだ。

「なるべく影響のないようなコース配置にする」との話があるようだが、横断するストレート区間はあるだろうし、どうしてもコーナー中の起伏は避けられないはず。そのあたり含めて、癖のあるコースになりそうだ。

  • ピット⇔P0の動線は改善?

エコパは、ピット⇔車検エリアと車検エリア⇔競技エリアにはそれぞれ坂が存在した。それに比べると、想定されている動線は平坦な移動になりそうだ。

エコパの車検エリア⇔競技エリアの坂(東京大学、2022)

ただし、別の障害が存在するようだ。ピットエリアのホールFから出るところに5cmの段差、そして競技エリアの多目的利用地に入るところにポールのベースがあるとのこと。

大会側による対策はされるとは思うが、どの程度影響は残るのだろうか。

参考画像:普段はこのようなポールが立っていて、抜くとポールベースが残るとのこと(photo ACより)

  • 気象要件

エコパでは、毎年必ずといっていいほどに雨が降った。

次のASE、愛知県常滑市と袋井市の9月の降水量や降水確率を比較してみると、それほど変わらない。とはいえ実際はどうなるものか。

また海上の会場となるため、風が心配されている。先日の見学時は特に気にならなかったとのことだった。ただし、D1階催時の映像を見ると明らかに風が吹いていることが確認でき、セントレアの気象庁のデータを見ると平均して強めの風が吹いている。このあたり、注意すべき点かもしれない。

 

新たな地での開催、今から楽しみだ。

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