チームインタビューと題し、第20回学生フォーミュラ日本大会に向けて各チームを紹介していくこの企画。
記念すべき第1弾は、日本大学理工学部「円陣会」さんへインタビューをしてきました。今年は、創部70周年と学生フォーミュラ参戦20年目という節目の年に当たるとのこと。
プロジェクトリーダーの高橋さん、広報担当の三上さん、テクニカルディレクターの松本さん、シャシー班リーダーの壹岐さん、FAの星野先生にお伺いしました(以下敬称略)。
チーム構成
――チーム人数は?
高橋「チームの人数は35人です。今年は1年生がいつもより多く、13人入りました」
チーム構成を見せてもらうと、プロジェクトリーダーの下にテクニカルディレクター、クラブ長を置き、さらにその下に細かい班を配置した体制でした。
チームの目標
――チームの目標は?
高橋「目標は総合20位以内です。シード圏内ということもありますが、昨年計測したタイムなども考慮したうえで、設定しました」
――今年の円陣会の活動指針 ”安全なくして優勝なし” ”技術の伝承” について
高橋「安全については、チームのメンバーが “自由研削といしの取替業務特別教育” という資格を取るようにしています。この講習で習ったことを元に、製作作業時の安全を心掛けています」
壹岐「引継ぎに関しては、今年からGoogeドライブを導入しました。昨年、準備段階で苦労したので、それまでのYahooボックスなどから替え、どこからでもアクセスできるようにするなど全体に共有しやすくなるようにしました。CADや静的資料などをそこで共有しています」
今年のマシン製作
――今年の製作の進捗は?
高橋「正直遅れています。GWにシェイクダウンを予定していましたが、7月までずれ込んでしまいました。スケジュールを見直しつつ、オープンキャンパスや試走会に間に合うように進めています」
――コロナ禍の影響は?
高橋「活動できる時間が制限されてしまったのが痛かったです」
星野「日曜日に作業ができなくなってしまったのもあると思います」
壹岐「先輩からのアドバイスが、コロナ禍以前の状況に沿ったものだったので、そこで食い違いを感じました」
3年ぶりの大会
――3年ぶりの大会、意気込みは
高橋「総合20位を目標に頑張ります。コロナ禍という中で、やれることはやってきたつもりです。シェイクダウンを優先、マシンの完成を優先してやってきたので、それがうまくハマってくれればと思っています。
昨年は、アクセラレーションで目標を突破できたので、そこを伸ばしつつ、コストや旋回性をカバーし、全体的な成績を上げられればと思っています」
徐々に成績を向上しており、上り調子を維持したい
昨年に人数が少ない中でも何とか大会に参加し、マシンをくみ上げたという円陣会。設計が白紙にならなかったことで、スムーズに改善ができている印象を受けました。
チームは終始和気あいあいとした雰囲気で、部室全体に円陣会独特の明るさがありました。
この後、マシンインタビューに続きます。「NU-CST/020」の詳細に迫ります。