9月10日、学生フォーミュラ日本大会2024の2日目は、引き続き車検日が過ごされた。
昨日から引き続きEV車検、新規には機械車検と重量計測・チルト・騒音試験が始まった。また審査では、プレゼン審査がスタートしている。
最もベースな車検、機械車検が始まる
全チームが対象、車体のレギュレーション適合を見る機械車検がこの日から始まった。対象は車全体に及び、「どう適合を証明するか」という部分も試されるため、毎年多くのチームが対応できずにタイムリミットを迎えてしまう。
動的審査までに通過できるか、さらにはいかに早くパスし動的までに余裕を作れるか。すでに今年の勝負・運命は動き始めている。
まず機械車検を通過したのは9チーム。同志社大学が先頭でパスすると、立て続けに東京農工大学と九州工業大学が通過を果している。ちなみに全9台のなかで一発通過は出ていないようす、いずれも再車検を経ている。
さらにこの3チームは重量計測とチルト、騒音試験へとすぐに進んだ。
うち九州工業大学は先頭で騒音試験へ。これを一発ですんなりクリアした。昨年も同じく騒音試験にトップで入るも何度かの挑戦となり最初の通過は逃していた。その心残りがあったようで、今回のファーストクリアを非常に喜んでいた。
その後東京農工大と同志社大、大阪大が騒音試験までクリア。神戸大がチルト重量までクリア。そして岐阜大、山口東京理科、ホンテク関東、早稲田が技術車検までのクリア組となる。
EV車検に関しては、名古屋大、ものつくり大、富山大、Jilin Univ.が新たにEV4までクリアし、これで12台がEV車検の現時点の最大値まで到達している。
明日の車検は今日の範囲が引き続きで、新たにブレーキ試験がオープン。これで全車検が受験可能となる。
そして車検のみの日は明日で終わり、あさってからは動的がスタート。前述のとおり、明日中までに車検をすべてクリアできれば、「精神的・時間的余裕」というアドバンテージが生まれる。
プレゼン審査がスタート
2021年以降、コロナ禍という事情から静的審査はほぼオンライン実施となっていた。それが今年から、プレゼン審査は現地実施に戻ってきた。この2日目から順番に審査が始まっている。
準備が比較的手軽なため現地会場内でパソコンを開きスライドを作成したり、発表機器を用意し持ち込む姿が見られた。
車両のできに依らない審査のため、毎年上位の顔ぶれは変わりやすい。現地開催という要素が加わった今年はどうなるのか。