計5日間行われるエコパ試走会。
3日目、走行では二日目のこの日、最後まで突然降りだす大雨に翻弄される1日となった。
“エコパウェザー”が一日続く
台風が近づいている影響もあってか、この日の気圧配置は最悪。エコパ上空で雨雲ができるような、全く読めない天候になった。
午前からたびたび強い雨が降り、一日で6回の大雨中断が発生した。ひどいときには5分単位で天候が移り変わり、とにかく振り回される一日となった。
タイムアタックはお預けに
この翻弄する雨によって路面の雨量はかなり多く、結果「タイムアタック」を狙うチームはいなかった。
チームの方針は2択に。一つはセッティング出し。ウェットコンディションでの調整を試みたり、またこの日までに走行距離があまり稼げていないチームは基礎部分のセッティングを行っていた。
もう一つはドライバー練習。コース上の水量の多さからできることは少ないとして、走行経験が少ないドライバーを積極的に乗せるようにしていた。「今季エコパ未走行ドライバーが優先出走」という規則を逆手にとることもでき、メリットは多い。
一方、このように本格的な走行ができないことから、早めに撤収するチームも多かった。おかげで終了間際の時間帯には、待機列はかなり短くなっていた。
雨に苦しむドライバー、マシン
時折来る大雨などで、路面はヘビーウェットを超えて池のようになっている箇所もあった。そこに足をすくわれるドライバーは多くいた。
多い時には混走する3台がほぼ同時にスピンする場面も。ウェット時の走り方を学ぶことができたはず。
また、雨によるとみられるマシントラブルもいくつかあった。湿度の具合から燃調が狂い、エンジン始動ができない場面もいくつかあった。
微かな所から序列調査
前述の通り不安定な天候と完全ベストではない走りに終始したが、一応タイムベースで現在の序列をを推し量ってみようと思う。感覚的な部分は多いが、当時の路面水量や気温、ドライバー熟練度などを加味している。
推測するに、京都工繊、工学院大、岐阜大は最速集団に属していると思われる。この日最速タイムの69.974秒を出した工学院大を始め、京都工繊と岐阜大は70秒フラットを記録している。
次グループにはNATS、富山大、名城大、早稲田か。ただしいずれも走行距離が浅かったり、初心者ドライバー中心で回していたと思われる部分があるので、今後に差が詰まる可能性は十二分にありそう。
明日からは十分に晴れが予想される。台数は減るが、多くのマシンがエコパに合い始めてくるはずだ。
前日(2日目)の様子はこちら