(2026年4月1日更新)

このページでは、学生フォーミュラ生が過ごす1年について解説します。

(2026年大会は8月上旬開催のため、例年とずれがあります)

新チームの始まりは大会直後

9月1週目、5日間の大会が終わると、間もなくチームは代替わりをします。9月中にはチームリーダーなど新しい役職者が立ち、新チームが発足するのです。

新チームに変わると、チームは大会結果などの報告会を開いたり、スポンサーへの挨拶回りをしたりします。報告会は一般の方が聞ける場合もあるので、チームからの発信に注目しましょう。

9月~翌1月:設計期間

設計に始まりは「コンセプト決め」です。チームは新マシンの方向性表すを一言、1ワードを決めます。この一言に沿って、これからのマシン開発が進んでいきます。

静岡理工科大学、2022年度のコンセプト(報道関係者向け発表会より)

そして、開発していく箇所を決めます。前年度の弱点だったり、新たにチャレンジしたいことを確定させます。そのうえで、新しいマシンの細かい設計を進めていきます。

また、11月初旬には多くの学校が学校祭を開催します。そこではほとんどのチームがマシンの展示をしたり、場所があればデモ走行を行ったりと、一般に向けてアピールします。気になるチームにはぜひ足を運んでみるといいでしょう!

2月~8月:製作期間

1月は基本的に期末テストがあるので、活動は落ち着きます。それが明ければ春休み、マシンの製作期間に入ります。

どのチームも4,5月の初走行(シェイクダウン)を目標に、冬の間にマシン製作を一気に進めます。早く完成すればするほど、マシンのテストランに時間を割けるからです。この製作期間がどの程度予定通りにいくかどうかは、後々の予定に大きく響いてきます。

まずはマシンを転がせるよう、フレームや足回りなどが最優先されます。その他、外注するパーツはその納期を見越して、速めに注文をします。とにかくシェイクダウンに向け、すべてを集中させます。

一方で、特にエアロやカウルはなくても走行ができるため、製作は後回しです。8月に大会会場・エコパでの合同テストランがあるため、そこまでの完成を目指します。つまり、この製作期間は実質8月まで続くのです。

ちなみに、2月は大事な大事な大会エントリーを行います。チームとしては絶対に忘れてはいけないタスクです。

カウルがまだできていない状態でも走行を始める(東京都立大学、2022年)

そして春、マシンのシェイクダウンにこぎつけます。この時は見かけはホネホネ、古いマシンからパーツを流用したりしながらも、マシンの初走行を行います。学生フォーミュラではマシンのトラブル出しだったり、実走行でのパーツテストが重要になるので、少しでも長い期間テストをしよう我先に走行を始めます。

また、チームは「シェイクダウン証明」という動画を提出する必要があるので、大概の場合はSNSでシェイクダウンの様子が共有されます。それがファンの楽しみの1つです。

シェイクダイン証明を撮っている様子(東海大学、2022年)

4月~8月:書類提出、テストラン

4月、新学期が始まると、まずは新人勧誘です。チームメンバーは多いに越したことはないので、新歓は大事な活動です。毎放課後にマシンを展示し、活動の魅力を伝えます。場合によっては乗車体験をさせたり、シミュレーターをおいたりし、手厚く歓迎します。

さて、その間も製作やテストランに勤しむわけですが、6月は「静的書類提出」という大事な行事があります。

6月には静的3種類の提出物「コストレポート、デザインブリーフィング、セールスプレゼンテーションドキュメント」の提出が一気に来ます。それぞれ重要性は高く、遅延はペナルティ対象のため、チームの全キャパシティを注いで対処していきます。期限内に提出できれば大きく一息、一安心です。

暑くなってくれば、テストラン全盛期です。ちなみに学生フォーミュラでは、特に関東において合同テストランを「試走会」と呼びます。8月、夏休みに入るとエコパでの恒例試走会を始め、全国各地で走り込みが行われます。マシンの足回りやエンジンのセッティングを合わせたり、トラブルを吐き出して対策したり、実走行で大会へ向け調整していきます。

エコパでの試走会には特に多くのチームが集まり、大会を想定したコースが設置される(試走会、2022年)

こうして、大会期間を迎えます。

8,9月:大会

大会は、例年9月の1週目に計6日間で行われます(2023年までは5日間でした)。

場所は、現在はAichi Sky Expo(愛知県常滑市 セントレア島)で行われます。

1日目:マシンや備品を搬入しつつも、EVクラスは先んじて車検が始まります。

2日目:ICVクラスも車検が始まります。この日にすべての項目が受験可能となり、速いチームはこの日に全合格をする場合もあります。また、車検に並行して静的審査が始まります。

3日目:車検集中日はこの日まで。動的審査開始までに全項目パスするために、チームは静的審査のスケジュールを縫って全力で車検通過を期します。

4日目:動的審査が始まります。この日は短距離種目3種です。ちなみに17:30が車検通過のタイムリミット。これを過ぎた場合、チームはこの年の動的審査の出走が絶たれます。

5日目:最終競技・エンデュランス審査が行われます。オートクロス審査のおおよそ半分から遅いチームが出走を迎え、1年間仕上げたマシンの大一番を見送ります。また15時ごろ、静的審査のデザイン審査は決勝が行われます。

6日目:引き続きエンデュランス審査、半分から速いチームが出走を迎えます。特に12:30からはエンデュランスファイナル、トップの速さを誇る6台による走行が行われ、全競技の終わりとなります。その後、集合写真撮影、(暫定)表彰式が行われ、大会が終了します。

【大会に見に行かれる方へ】
入場無料です!事前登録などもないため、お気軽にお越しください!
日程には、後半3日間をお勧めします、やっぱり走行シーンを見てこそ!だからです。

 


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