
5月31日(土)、関西はいつもの泉大津フェニックス多目的広場にて、今年最初の関西地方の合同試走会が行われた。
参加チームはC01京都工芸繊維大学、C07大阪大学、C12同志社大学、C22立命館大学。いずれもシェイクダウンは完了して臨んでいる。
天候は晴れのち曇り。午後には風が強くなる中での走行となった。
関西の地力あるチーム達らしく、この日は京都工繊、大阪大、立命館大の3チームに目立ったマシントラブルはなかった。いずれも午前より走り出すと、たびたびピットでセッティングをいじりながら、予定を30分超える16時半まで精力的に出走した。
京都工芸繊維大学は、珍しく今回の走行はエアロが間に合わず搭載なしで走行。そのためテストできる範囲で、セッティングを変え、ドライビングの具合も変え、走行していた。リアを7.5Jに変更したこともあり、タイヤ摩耗を確認したり、最後にはニュータイヤを投入していた。
エアロがない状態ではあるが、昨年よりリアが突っ張らず曲がっていく印象。タイムもこのマシンでなんとこの日最速、69.5秒を記録した(大阪大より提供)。
大阪大学はこれまでの応答性、パキパキと向きを変える車両から、ホイールベース延長などでリアが安定した挙動を目指している。それがはっきりと見える走りで、タイヤがしっかりと地面をとらえながら進むような走りとなった。
当初は曲がっていなさそうな雰囲気もあったが、午後には回頭性もある挙動に。京都工繊にタイムは及ばなかったが、まだニューマシンの走りはじめで、エンジンには手を付けていないしドライバーからの慣れや合わせもこれから。狙う総合優勝へ、絶対王者とのタイム差推移に注目だ。
立命館大学は、この日は注目の新タイヤSentury社製は投入せず。ただダウンフォースを求めないエアロ搭載の姿が明らかとなった。
走りも昨年とは違い、弱点だったフロントの回頭性が克服されており、確実に速さは増している印象。際立つエアロデバイスの効果いかんでは、今年も上位をかき回す存在となりそうだ。
同志社大学は、この日は本格走行はできなかった。朝のブレーキテストでは走行できたそうだが、電装系トラブルか、それ以降エンジンが掛からなくなってしまった。大幅軽量化、新LSDで走行する様子はおあずけとなった。
ちなみに今回の特別カラーは、大阪万博のキャラクター「ミャクミャク」を模したものとなっていた。
来週、そして月末にも泉大津にて試走会が行われる。関西勢は今年もハイスピードで仕上がっていくことと思われる。