5月5日はゴールデンウィーク真っただ中のこの日に、JARI(日本自動車研究所 城里テストコース)にて、全国で今年最初とみられる合同試走会が開催された。

主催はFM関東。敷設コースはASE会場の周回コースとアクセラレーション。天気は快晴。参加チームは#C20 早稲田大学、#C26埼玉大学、#C37工学院大学、#C42東京理科大学の4チーム。

4チームすべてが少なくとも走行を果している。この時期にこの台数による試走会は近年なく、今大会の盛況さを予想させる日となった。

#C20早稲田大学 Waseda Formula Project

昨年に5年ぶりの全競技完走を達成したこのチームは、その前年よりもさらに3週間早いシェイクダウンを果し、この日に臨んでいる。

午後に準備完了し走行開始。初めて乗る新人ドライバーを中心に走行していき、後半は別のドライバーに代わり、アクセラ1本、周回コース11周を走行した。ギアが固定状態だったが、ファイナル比もあってかそれでも元気のいい加速を見せた。

最後には異音発生により取りやめたが、「壊れるくらいまで」という予定通りのトラブル出しもできた結果となっている。

Waseda Formula Projectの今年のプロジェクト概要は>>コチラ<<

#C26埼玉大学フォーミュラプロジェクト

こちらも2年ぶり全競技完走を達成したチーム。今年は昨年と比べると2か月弱早いシェイクダウン。この日もフロントウィング搭載の用意はしてくるなど、昨年の完走を受け今年は車両を速くする方向性で臨んでいる。

この日はエンジンが始動しないトラブルに見舞われたが、15時過ぎに走行開始へ。まずは先日できなかったシェイクダウン証明の動画撮影を行っていた。

その後は、ドライブシャフトに心配を抱えている状態のため、アクセラを2本走行。そして気を遣いながら周回コースの走行へ移ったが、最初のコーナーを抜けたところで停車し、走行はできていない。

#C37工学院大学 Kogakuin Racing Team

昨年はまさかの車検落ちを喫したが、2023年に4位を獲得したチーム力は完全には消失していなかった。この日も真っ先に準備を進め、コースオープンすぐから走行を開始していた。

そこから大きなトラブルなく最後まで走行したKRT-24は、5人のドライバーでなんと計85周を走行した。当然この日の最多周回数となっている。

走行手順の確認など下の世代の育成が中心だったこの日は、大きなセッティング調整もなく走行していた。ただ車両ポテンシャルは維持している様子で、トップタイム70.438秒を記録している。

#C42東京理科大学 TUS Formula Racing

2019年以降、ここまで動的審査の出走がないTUSFR。ただ昨年に10インチ化した車両は大会後には試走を積んでおり、今年は例年より圧倒的に早くこの日にシェイクダウンを果した。

昼休憩後にシェイクダウン証明を撮影し、その後は周回コースへ。走行前の手順に時間を要したり、走行中にはガス欠やバッテリ切れがあるなど、6年ぶりの出走に向けてチームの準備を整えつつの様子だった。

後には5周の連続走行もできており、十分に走行できる車両に出来上がっている様子も見えた。

 

ここ2年、GWの時期に4台が集まった試走会はなかった。今大会は昨年の55台を上回り、60台を超える動的出走台数になるのかもしれない。