モノコック採用で3連覇目へ – #C01 京都工芸繊維大学 Grandelfino

2連覇は達成、目指すは4連覇

2気筒エンジンへの変更を経て、2022年に総合優勝を果たすと、Grandelfino(グランデルフィーノ)はそこから「4連覇計画」を宣言した。

勢いそのまま、昨年大会でも総合優勝を飾った。直前の車検違反発覚、大会中のオイルクーラー破損、冷却ファンの脱落などが起きながらも、マシンの速さの動的審査、そして静的審査でも他者を突き放した結果となった。

最終目標はもう2連勝「4連覇」。4という数字は、上智大学が2006~8年に果たした3連覇を超えることからきている。ちなみに4連続というのは、海外大会でもほとんど例がない大きな記録である。

また、現在の5勝は上智大学と並んで最多タイ。今年の3連勝目は、勝利数で単独最多に躍り出る総合優勝にもなる。

マシンはカーボンモノコック化へ

今年の車両「GDF-19」は、計画していた通り、フレーム前半分をカーボンモノコックとする。これが「今年の目玉」であると話す。

GDF-19の3DCAD画像

狙いは車体剛性のレベルアップだという。応答性を向上させ、特に今年は前車両で弱点だった低速コーナーのタイムアップが図られる。

この大変更にあたって、昨年11月時点には第一号モノコックを製作、早くも「GDF-18.5」は走行までしていた。「想定外のトラブルが起こらないように確認しておきたい」と、この転換が大ブレーキにならないように用意周到に進めている。

ちなみに、この際のモノコックを見ると、名古屋大・京都大・大阪大とはまた違った形状をしていた。最強チームの上級生による部内「シンクタンク」が作り上げた力作。その性能やいかに。

 

これに伴い、リアフレームも一新される。特徴だったアルミバルクヘッドはではなくパイプ組みに変更され、パーツ配置ももちろん見直される。

これらフレーム変更のほかは小さい変化だと話す。ただし、サスアームのカーボン化、エアシフター導入なども行われるという。軽量化やドライバビリティの確実な進化といえる。

新会場でも抜かりはなしか?

4月13日には国内3番目の速さでシェイクダウンしている。フレームという根幹の大掛かりな変更を、絶対王者は障壁としていないように見える。

そして取材の最後には、

「僕たちが優勝をいただいていこうと思います!」

と、宣言も残した。

これまでで最も難易度が高くなりそうな3連覇目、果たして_______________。

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