4月5日、日本自動車研究所城里センターにて、関東支部の合同試走会が行われた。

例年より1ヶ月早いという極めて異例な2026年大会に備え、関東の最初の合同試走会も例年より1ヶ月早く実施された。

参加チームは、C12工学院大学、C36東京都市大学、C39東京理科大学、C41東海大学、E20ものつくり大学の5チーム。

敷設コースは、スキッドパッド、アクセラレーション、スラロームの3種。「周回走行で走行意義の方向性を見失うより、基礎的な走行でひとつづつ培ってほしい」といった旨からこの走行コースが選ばれたそう。


C12工学院大学Kogakuin Racing Team

今年は“実証の年”と位置付けている工学院大。それに沿うように、この日は徹底して細かく走行データの取得に勤しんだ。

コースがオープンになるや否や出走する姿勢は例年と変わらない。午前は足回りにトラブルが出ると空力関係のデータ取りに変更。アクセラのコースを決められたスピードで定速走行、車体に変更を施すとまた定速、速度レンジを変え定速、と細かく実測走行を行っていた。

午後に入るとスキッドパッドへと場所を変え、セッティングを変え走行しまたセットを変更し…を繰り返した。

好タイムを追う、というよりは完全にデータ取り。企画したプログラムをこなす地道な走行に終始していた。計38走行はこの日最多。

C36東京都市大学Mi-Tech Racing

2018年以降全競技完走がない東京都市大だったが、この日はなんと新車M2026を間に合わせてくることに成功している。

工学院大に続き2番手でコースへ向かうと、シェイクダウン証明動画の撮影を済ませた。ただトラブルに悩まされる。ブレーキランプの不良に加え、終日エンジンの不調に見舞われた。

それを抱えつつ走行しながらトラブル状況の把握に努めるが、最後まで解決には至らなかった。それでも新車両M2026はアクセラを中心に全部で12回走行し、この日を追えた。

C39東京理科大学TUS Formula Racing

東京理科大学も近年は完走がない。今年は昨年久々に大会出走を果たしたマシンを継続使用する方針で、この日は昨年マシンをそのまま持ち込んだ。(今大会では特例により車両の継続使用が認められる)

ただ前日から続くエンジン関連のトラブルがいくつか表れる。かからなかったことは修復し午後にはエンジン始動が叶うも、次は回転が上がらない問題が発生した。

最後まで解決には至らず、この日は走行を見送っている。

C41東海大学Tokai Formula Club

競技出走は2019年に総合7位を達成して以降なく、合同試走会での十分な走行も2023年以降なかった東海大学。この日が久々の走行となった。

午前はトラブル解決に費やし、午後には出走へ向かう。ブレーキチェック以降も発生したトラブルを直し、16時前に最初の走行を迎えることとなった。

ただこの走行が驚きだった。アクセラレーションでの走行となったが、点火カット制御が完璧に作動しギアが上がりエンジンも綺麗に吹けた、数年ぶりとは思えない全開ダッシュを決めた。トラブル対処に追われたテクニカルリーダーと駆動リーダーは、ついに達成した走行に思わず抱き合っていた。

その後はアクセラを数本、最後にはスキッドパッドも走行しこの日は合計12走行。復活に向けて、まずは最初の壁を越えている。

E20ものつくり大学MONO Racing EV

この日唯一となったものつくり大学。今大会へは特例を適応し継続の昨年車両とするそう。13インチホイール化など大きく変わった2代目EV車両でこの日は臨んでいる。

昼前にブレーキ試験を終えると、それ以降はとにかく走りこんだ。ドライバーが走らせる練習、メンバーが車両を扱う練習として、交代交代で運転や車両整備へ取り組んだ。

トラブルは少なくほぼ常に走行エリアに滞在し走行練習を繰り返した。結果すべて合わせて35走行は、工学院大の最多38走行に迫る数となった。EV初の完走へ、3大会目のチャレンジへ挑む。