昨年2025大会で、名古屋大学フォーミュラチームFEMはクラス3連勝目を飾った。ただこれは過去になく辛勝だったといえる。
これまでEVクラスの中では圧倒的な存在で、それゆえの8戦7勝を達成している。しかし昨年は、静的審査総合では富山大学とたった3ポイント差の1位、動的審査総合では名古屋工業大学に敗れた、オートクロス審査という純粋なラップタイムでも同じく名古屋工大の後塵を拝している。初めてといっていいほど、ライバルに姿を捉えられることになった。
「(動的審査で)名古屋工業大学に負けたことで、チームは燃えている」と、チームリーダーの俵木さんは今年にかけるチームの意識を語った。
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— ガクセイフォーミュラジェーピー@学生フォーミュラ専門メディア (@GakuF_JP) September 24, 2025
事実上、混合成績制からEVクラスが抜け出した形となったクラス分離初年度(ICVチームが多く、EV同士は順位では離散し気味だったため)。
そんな初のEVのクラス単独成績では、予想できなかった成績が記録されました。
ので、いくつかピックアップしてみました。 https://t.co/iyWCt4gyGt pic.twitter.com/aRkqaf8aoU
今大会の目標は「静的審査総合で1位、動的審査総合で1位」とした。目覚ましい進化で迫りくるライバルに対し、改めてEVクラスで1位の座を確立させたい構えだ。
動的審査では、アクセラレーション、スキッドパッド、オートクロス、エンデュランスの1位を目標に掲げる。特にオートクロス、エンデュランスは1位奪還を目指すことになる。セッティングやペナルティ面など、昨年明らかになった差を取り返しにかかる。
静的審査は、ライバルに迫られたことで、新たな探索が始まるそう。これまで他EVに対しては圧倒的な差があったが、ICV/EVクラス完全分離を経て得点システムの都合もあり、意外なほど差は縮まることになった。これまでの“デザイン審査でコスト審査の不利をカバー”という戦略が通じなくなったことで、チームは特にコスト審査の細かなところからも得点を見つける意識が新たに芽生えたという。
”今年用の新車両を作る”という点にもこだわったFEMは、すでに初走行を終えているそう。1か月前倒し開催の大会に対し日本唯一の「4輪独立モーター+カーボンモノコックフレーム」の手間がかかるマシンを仕上げる、その面でも今期のプロジェクトに注目したい。
これに加え、名古屋大学フォーミュラチームFEMの車両開発では、2つの注目トピックがある。
1つ目は「自作インバーター」。FEMでは、大会後から自ら設計製作したインバーターを使用したテスト走行を行っている。これは世界の学生フォーミュラを見渡しても極めて高度な技術となる。
今大会に向けては、これの搭載しての出場を目指しているそう。サイズや重量など物理的なメリットが活きるにはまだ尚早だが、まずは日本の大学生を代表する高度な技術の完成を楽しみにしたい。
本日、FEM-22の最後の走行会を行いました!
— 名古屋大学 FormulaTeamFEM (@FormulaTeamFEM) November 29, 2025
自作インバータを搭載しての走行試験を行い、大変有意義な走行会となりました。
走行場所をご提供いただいた幸田サーキット様(@kota_circuit )、ありがとうございました!!
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2つ目は「自動運転」。FEMは最近、自動運転への取り組みを仄めかしている。これはFEMが将来的に「ヨーロッパなど海外大会で現地チームに勝つ」という目標を掲げており、それに向けた準備ということだそう。挑戦は既に始まっている。
| 名古屋大学2026年車両「FEM-23」スペック | |
|---|---|
| フレーム | カーボンモノコック |
| モーター | AMK DD5 4機 |
| ホイールサイズ | 10インチ |
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