久々の全競技完走を目指す傍ら、今年も車両パフォーマンスの向上に積極的だ。
昨年は信頼性の向上などを目標に車両を製作。シェイクダウンも4月中と全体でもかなり早い段階に完成を迎え、テスト走行に勤しんでいた。ただ、8月からエンジン関係の不調が発生し、大会中もエンジンの安定稼働ができず、車検不通過という結果に終わった。
大会後の走行ではごまかしつつ走行していたそうだが、現在もトラブルの完全解消には至っていないそう。これを完治できるかどうかは、6年ぶりの完走が達成できるかどうかの一因になりそうだ。

今年の目標は「全競技完走+タイムにこだわる」「得点480点以上」とした。”タイムにこだわる”という部分は、2022年に実質リセットされた現チームのカラーになっているように思える。
車両パフォーマンスの一番の要素となるのは、軽量化になりそう。昨年にエアロ搭載などで248kgと前年比約+50kgとなったが、今年は200kg前後となるとのことで、以前の単気筒エンジンマシンらしい軽さが戻ってくる。エアロはベニヤ板を廃止しカーボンFRPも取り入れたことで軽量化された。
フレームでは、単体では-2kgの減量がなされた。昨年導入したリアアルミバルクヘッドも、肉厚を薄くしたそう。ホイールベースを延長しつつも、軽量化がなされた。
パワトレでは、信頼性向上が目標。前述のトラブルの解消と、エンジンの再始動性の向上を図る。吸気サージタンクは、FRPから3Dプリンター製のものに変更された。
今年も予定通り4月6日に、国内では3番目となるシェイクダウンを達成。ここからはトラブルシューティングに加え、センサ類を様々導入してのデータ取りと予定しているそう。
今年、チームロゴをエアロ搭載に合わせたものに変更した。疾走感あるデザインのとおりの姿が、今大会で見られるはずだ。
岡山大学2025年車両「OUFP20」スペック | |
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フレーム | 鋼管パイプフレーム |
エンジン | Kawasaki KX450(単気筒、449cc) |
ホイール | 10インチ |