エントリーが決まったとき、SNSには「今年は出ます、絶対に。」と、3年ぶりのエントリー、6年ぶりに出走へ強い意気込みを綴った。
鳥取大学フォーミュラプロジェクト(TUFP)は、山陰地方に唯一拠点を構えるチームだ。孤立感は否めず、また工業地帯からも離れるため大きなスポンサーが取りづらいといった、難しい環境で活動している。
それでも参加11大会目、2019年にようやく初の全競技完走を達成している。しかし翌年からコロナ禍に例外なく襲われ、上の世代の離脱などで経験者がいない状況になってしまった。結果、2022年以降は車検すら受けることができていない。
それでも、今年は準備が整いつつある。
昨年末からSNSを活発に動かすなど、チーム内の士気は間違いなく高い。「スポンサーを待たせてしまっているので、今年は必ず結果を残したい」「3年分の先輩たちの悔しさもある」と、チームリーダーの東脇さんは話した。
これまでとは違う、それは2月14日と国内最速で車両はシェイクダウンを達成したことにも表れている。2021年から作り続けてきた車両ではあるが、それでも突飛な時期にシェイクダウンしたことには「目立ってないチームだと思うので、少しでもアピールになれば」という意図もあったという。狙い通り表示回数は上々に見える。
次の壁は「SES(等価構造計算書)」の合格となる。昨年に提出ファイル違反を思いがけずしてしまったことで出場を取り消されてしまったことがあったが、原因は把握しており、今年は同じミスは繰り返さない対策はなされているそう。
そして大会では、具体的な目標は決めかねているが、動的審査の出走は必ず成し遂げたい構えでいる。ちなみに車検の合格は必須事項として扱っていることだけは確か。倉本さんは「絶対車検合格!」と力を込めた。
近畿圏出身者が多いチームは、雰囲気もよさそう。「面白くやれたら」と車両設計製作以外でも楽しんで活動している様子で、株式会社アネブルが主催した「学F大喜利」にも参加し、見事パーツ製作支援の権利を獲得している。
この雰囲気のまま車両テストや書類提出をこなし大会を迎えることができるか、そして”お待たせしました”と成果を報告できるか!
鳥取大学2025年車両スペック | |
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フレーム | 鋼管パイプフレーム |
エンジン | YAMAHA YZ450(単気筒、450cc) |
ホイール | 13インチ |