日本工業大学Formula Friends of NIT

 2008年から参戦している。過去最高順位は2022年の総合5位で、この年より3年連続で一桁順位を達成しており、最も良い時期を過ごしている。ピンクのチームTシャツ、ピンクカラーの車両がとても目を引く。
 国内で唯一500ccクラスのホンダ2気筒エンジンを使用しているが、それを補う完全エアロレス車両の完成度を持ち合わせている。また、「壊れる工業製品は作らない」といったチームポリシーから、毎年高い信頼性を誇る車両となっており、現在2番手記録である9大会連続全競技完走が継続されている。

ホームページ:http://ffnit.koyukai.com/

ピンクのチームは、昨年達成できなかった目標、表彰台順位とスキッドパッドのエアロレス車両トップを今年も目指す。

昨年は総合6位と、3年連続一桁順位を維持しチーム史上最も良い時期を過ごしているといっても過言ではない日本工業大学。特にエンデュランスでは、混走するエアロ搭載チームをパッシングする走りを見せ5位を獲得している。

しかし、チームとしては目標未達の年となった。目標だった総合3位には届かず、また「スキッドパッド エアロレス車両の1位」は、大阪工業大学に0.0007秒差で取られてしまった。チームリーダーの森家さんは「悔しかった」と届かなかったことのみを振り返り、昨年をまとめた。

そこで今年は、その達成できなかった目標を再び追うこととなる。「ICV3位」「スキッドパッド エアロレス車両の1位」だ。

車両は「低重心、軽量化、旋回性向上」の3点で開発される。ただこれまで通り地味な、しかし確実、そんな車両開発の様子となるそう。パフォーマンス、挙動の変化は、走り始めてから明らかになりそうだ。

エンジンは予定通り変更される。ただ同じホンダのバイクで500cc2気筒エンジン、CB500FからCL500へとの変更のため、劇的な変化はない。この狙いは、よりカムシャフトが低回転向けのエンジンとなる点にあるという。学生フォーミュラのコースレイアウト、とりわけAichi Sky Expoのコース特性には効いてくるかもしれない。

外観上わかりやすい変化で言えば、カウルデザインが変わるそう。低排気量エンジンのため空力には気を使った形状となっていたが、今年はノーズ位置を上げてさらに空気抵抗の低減を図るという。

新車両のシェイクダウンはGW明け。上位を脅かすエアロレス車両は今年も健在だ。

日本工業大学2025年車両「NF15」スペック
フレーム鋼管パイプフレーム
エンジンHONDA CL500(2気筒、471cc)
ホイール10インチ