千葉大学フォーミュラプロジェクト

 2005年から参戦している。2019年にアクセラレーションのICV最高記録3.995秒を記録。2021年以降3年連続で一桁順位、初のファイナル6入りを達成するなど、上位チームと呼べる存在になっている。
 国内随一のロングホイールベース、最も細長い比率のホイールべース/トレッド比がマシンの特徴的。空調設置のない物置のような拠点で活動している。

Webサイト:https://chiba-formula.xrea.jp/

昨年は難しい年になった千葉大学、今年は上位返り咲きを目標に掲げている。

2022年からは総合4位、7位と過去最もいい期間を過ごしていたが、昨年は総合25位に落ち込んでしまった。動的審査では3大会ぶりにエンデュランスの完走を逃す結果となり、オートクロスでも振るわなかった。静的審査でも、すべてで順位を下げてしまった。

ただスキッドパッド審査は3位、大台5秒切り目前を記録した。エンデュランスでも特に前半は1分20秒を切る好ペースで周回し、ポテンシャルを見せた。それだけに惜しい結果、プロジェクトリーダーの横溝さんは「悔しい思いをした」と話した。

そこで、今年掲げた目標は「クラス9位以内」、一桁順位、再び上位への復帰を狙う。

車両のコンセプトは「飛燕」、①新コース環境への適応 ②新たに追加された低速コーナーへの対応 ③適切なPU、の3点を盛り込んだワードが選択された。(余談だが、富山大が初めて一桁順位を獲得した2022年と同じコンセプトワードだったりする)

ロングホイールベースが特徴な車両だけあって、昨年の課題にはMコーナー(ターン17~19)を課題に課題に挙げた。舵角を増やすなどで対応するということで、ドライバーの負担は軽減されそう。

特徴とする4気筒エンジンは、これまでの方針と同じく扱いやすさの向上へ。ただ昨年は車検対応の修正によりパワーダウンしている状態だったというので、万全の状態であればアクセラでもまた上位に戻ってくるはず。

製作進捗は、いつも先頭を走る千葉大としては比較的ゆっくりだが、それでも4月中のシェイクダウンを予定しているそう。ASE2年目、環境に合わせられ上位への復帰はなるのか。

千葉大学2025年車両「CF25」スペック
フレーム鋼管パイプフレーム
エンジンYAMAHA YZF-R6(4気筒、599cc)
ホイール10インチ