金沢大学 フォーミュラ研究会

 2003年の第一回大会から出場しているチーム。2005年には総合優勝を達成している。伝統的に濃いめの青の車両カラーリングが特徴。
 昨年に2019年以来の出走、エンデュランス完走を達成している。車両は、数少ないスズキ単気筒エンジンを使用し200kgを切る軽量さが特徴。
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金沢大学は昨年にコロナ禍からの復活となった。2022年、23年と車両を持ち込めていなかったが、昨年はシェイクダウンを果たし、現地に登場することが叶った。

そして全メンバーが初めてとなった車検は時間をかけたが通過。動的審査のリミット10分前にオートクロスに出走しタイムを残すと、翌日8時のエンデュランス出走順を獲得、そして20周を完走している。実に2019年以来の出走、完走だった。

目標の全競技完走とはならなかったが、今年は新たに順位向上を目標として立てている。

今大会の目標はICVクラス15位。昨年出走できなかった2種目についてテスト走行でのタイムを加味しつつ、向上しろを見積もり算出している。「3~4年後に10位以内を目指す」とも話しており、その最初のステップともなる。

新車両「KF2025」の開発には、学生フォーミュラでは珍しくパワーウェイトレシオを目標値にして開発をしている。具体的には、ウィング非搭載で3.95、搭載する場合は4.00強としている。単気筒エンジンから成る小型軽量さを生かせる車両を目指している。

車重については、エアロがない状態では昨年から-6kgを達成する見込み、シャシーの開発が効いているそう。エンジンパワーについては、学内にあるエンジンベンチで調整し昨年よりパワーアップを目指す。車重とパワーの両面から目標値を目指している。

昨年なかったエアロについては、本番での搭載は未定。テスト走行で運動性能を評価し、そのうえで決めるそう。近年も開発・製作をしていたというが、搭載されれば2019年以来となる。

国内20番目だった5月10日のシェイクダウン。それを生かし、今年はセットアップを十分することを重要視している。昨年はそれができず扱いにくい車両だったということで、ドライバーフレンドリーさも増すことができるか。

昨年は、実は4日目夕方についに出走、翌5日目の朝にエンデュランススタート順となり、出番はほぼ最短の16時間余り(しかも夜間を挟んでいる)で終了した。それについて「今年はスムーズに車検を通過しての全競技に出たい」とも話しており、復活2年目の経験を生かした動きでアクセラレーション・スキッドパッドの走行が見られるか!

金沢大学2025年車両「KF2025」スペック
フレーム鋼管パイプフレーム
エンジンSUZUKI RMX450(単気筒、449cc)
ホイール10インチ